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ANAウイングス、国交省に再発防止策提出 パイロット飲酒、当事者意識不足や職場風土に問題も

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 パイロットの飲酒問題が相次いだANAウイングス(AKX/EH)は2月22日、国土交通省航空局(JCAB)に再発防止策を提出した。

国交省に再発防止策を提出したANAウイングス=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAウイングスは、ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下で地方路線を担う航空会社。2018年10月25日に、当時機長だった40代男性(諭旨退職)が飲酒で体調不良になり、国内線5便が遅延した。今年1月3日にも、別の40代男性機長(懲戒解雇)から乗務前にアルコールが検出されて国内線5便が遅れた上、飲酒量や時間の虚偽報告や、同席した30代男性副操縦士に口裏合わせを依頼していたことが発覚した。

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 事態を重く見た国交省は2月1日に、ANAウイングスに業務改善勧告を行った。同社が22日に提出した報告書によると、社内調査などの結果、飲酒問題は一部社員の問題と捉えるなど当事者意識が不足していたり、機長と副操縦士の立場の違いより相互監視が難しい職場風土、会社の組織マネジメント不足による一体感や価値観の共有が不十分だったことなどを、要因に挙げた。

 再発防止策として、会社側はアルコール教育の実施やパイロット全員への呼気検査器の貸与、当面の間はパイロットと客室乗務員は宿泊地で乗務開始前24時間以内の飲酒を禁じるなどの措置を講じた。

 また、同社の安全統括管理者を委員長とする飲酒問題再発防止委員会を設置。アルコールに関する規定や基準の新設や追加、飲酒問題が安全問題であることへの意識改革などを進める。

 ANAグループでは、同社以外にも飲酒トラブルが相次いでいる。2月1日に、中近距離国際線や貨物便などを運航するエアージャパン(AJX/NQ)の40代男性副操縦士から、乗務前にアルコール反応が検出され、成田発ヤンゴン行きNH813便(ボーイング767-300ER型機、登録記号JA626A)の乗務から外し、別のパイロットで運航した。19日には、全日本空輸(ANA/NH)の30代男性副操縦士から乗務前にアルコール反応が検出され、乗員交代により神戸発羽田行きNH412便(777-200ER、JA707A)が1時間半以上遅れた。

 パイロット以外でも、10月2日に当時ANAのパリ支店長兼ブリュッセル支店長だった50代男性が、ビジネスクラスでワイン6杯を飲み、乗客にけがをさせて諭旨解雇処分となっている。

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