成田空港、動画放映で訪日客歓迎 3月から到着コンコース、自然や食など11種類
Деловая авиация на Ближнем Востоке и в Средней Азии
成田国際空港会社(NAA)は3月1日から、プロジェクターと液晶ディスプレイを使用した空間演出を始める。訪日客を対象とし、自然や食など日本の魅力を伝える動画を、到着コンコースで放映する。放映開始前の2月26日、報道関係者に公開した。
第1・第2ターミナルのコンコース9カ所で放映する。第1ターミナルは4カ所、第2ターミナルは5カ所を対象とし、到着コンコースの長い空間を活用して映像を流す。「自然」「観光」「文化」「食」をテーマとした動画で、外国人客が観光する様子を放映することで、到着客がイメージしやすいようにする。
放映する動画は、日本政府観光局(JNTO)が訪日促進キャンペーン用に制作した7種類のほか、空間演出に携わるパナソニック システムソリューションズ ジャパンが制作したオリジナル4種類。これらを組み合わせ、11種類計17分間の動画を放映する。
天井から吊り下げたプロジェクターを使用し、壁面に投射する。今回事前公開したのは第2ターミナル中央北側の2カ所で、1カ所はプロジェクター6台で、27メートルの空間に投影する。もう1カ所は4台で18メートルの空間を演出する。
第2ターミナルの5カ所はプロジェクターで投影し、第1ターミナル4カ所のうち3カ所は、昼間に外光が入り映像が見にくいため、液晶モニターを設置する。LCC各社が入居する第3ターミナルは、到着コンコースに長い空間を確保できないため放映の予定はない。
JNTOは、訪日客の興味や関心が高い7項目を「7つのパッション」と定義。「Tradition(伝統文化)」「Cuisine(食事)」「City(都市)」「Nature(自然)」「Art(アート)」「Relaxation(リラクゼーション)」「Outdoor(アクティビティ)」をテーマにしたキャンペーン動画を作成し、各種ソーシャルメディアや欧米豪のテレビなどで放映し、誘客を展開している。
成田空港では2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、トイレや検査場などを改修。機能強化を図っている。